2016年4月2日 （仮訳）中国東部産の新種Fomitiporella caviphila、およびFomitiporella属の分類に関する予備的議論 Zhou, L-W., 2014. Fomitiporella caviphila sp. nova (Hymenochaetales, Basidiomycota) from eastern China, with a preliminary discussion on the taxonomy of Fomitiporella. Annales Botanici Fennici. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.5735/085.051.0503 [Accessed April 2, 2016]. 【R3-02798】2016/04/02投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国浙江省においてウバメガシの生木基部の洞に発生した菌を検討し、Fomitiporella caviphilaとして新種記載した。 本種は子実体が背着生で基質から分離できず、担子胞子が褐色で、剛毛を欠き、2菌糸型であることなどで特徴づけられた。 分子系統解析では本種はFomitiporella属クレードに含まれ、一方でF. caryophylliおよびPhylloporia resupinataは本属と異なる系統を形成した。 中国浙江省衢州市開化県古田山自然保護区 （新種） Fomitiporella caviphila L.W. Zhou 語源…洞を好む 【よく似た種との区別】 Fomitiporella cavicola 生木の洞に発生する 子実体が厚い nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパのみから知られている 本種より孔口面が暗色 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitiporella umbrinella 孔口のサイズが類似している 担子胞子のサイズが類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種より子実体がずっと薄い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvifomes inermis 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種より子実体が薄い 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい